こんにちは、小鳥の獣医です。
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この記事では、獣医師としておすすめの保温器具を具体的に紹介します。
鳥さんの保温器具として求められる条件は、
・空気を温められる
・空気が汚れない(有害物質が発生しない)
・鳥さんが火傷しない
ことです。
獣医師としておすすめの鳥用の保温器具
鳥さんは具合が悪くなったときにはまず保温することがとても大切です。
獣医師として鳥さんの保温に適した保温器具を紹介しますので、
急に必要になっても対応できるように準備をしておきましょう。
保温電球
保温電球は定番の保温器具です。
保温電球は保温効果が高いため最もおすすめです。
メーカーにはアサヒとマルカン(ミニマルランド)があります。
メーカーはどちらでも良いので入手しやすい方を選びましょう。
選び方として大事なのはワット数です。
ワット数によって保温能力に違いがあります。
ワット数が高いほど、保温能力は高くなります。
保温電球のワット数の選び方
保温電球のワット数には20W~100Wと種類があります。
ワット数が高いほど保温能力が高く、温度を高くすることができます。
メーカーが示す温度の目安
※密閉した容器(W60×D45×H45cm)で使用した場合。
※マルカンの保温電球は30Wがありません。
鳥さんの具合が悪いときの保温は30℃くらいに保つ必要があります。
あなたのお家で使う時に30℃まで温度が上げられるワット数の保温電球を選びましょう。
(例)室温が23℃で30℃に保温するには40W以上の保温電球が必要
保温電球(カバー付き)
マルカン40W
マルカン60W
マルカン100W
保温電球(電球のみ)
保温電球は普通の電球と同じように寿命があります。電球だけの商品が販売されていますので、交換用として予備をストックしておくと安心です。
アサヒ
マルカン20W
マルカン40W
マルカン60W
マルカン100W
サーモスタット
サーモスタットとは、温度の自動調節装置のこと。
保温器具とつないで、保温器具の電源を入れたり切ったりする機械です。
設定した温度より上がると熱源のスイッチが切れ、設定した温度より下がるとスイッチが入るようになっています。
保温器具を使用するときは基本的にサーモスタットの併用を強くおすすめします。
アサヒ
マルカン
温度計
適切に保温を行うためには温度の確認が絶対に必要です。
そのためには温度計を必ず設置しましょう。
温度計は温度が正確に確認できればなんでも良いですが、
日頃の温度管理としても活用できる最高最低温度計が良いです。
使い勝手がよいものを選ぶのであれば、
以下の商品がおすすめです。
リンク
特徴
・本体と外部センサーの2か所の温度を同時に表示
・最高・最低温度の自動メモリー機能付き
・マグネット、スタンド、壁掛け用フック穴の3WAY対応
・外部センサーだけを保温中のケージ内に設置すれば保温できている温度が分かります
・移動中にキャリーバッグの中の温度が外から分かります
ブックエンド
保温電球は鳥かごやプラスチックケースの外に設置することをおすすめします。
そのときに保温電球を立てるものとしてブックエンドが役立ちます。
・安定して立つ
・保温電球を安定してひっかけられる形状
・熱に強い(溶けたり燃えたりしない素材)
シンプルで一般的なブックエンドであればなんでも良いです。
100均や無印良品など買いやすい場所で
お使いの鳥かごやプラスチックケースのサイズに合うものを選んで買えばよいかと思います(^^)
プラスチックケースで保温するときに、
大きいもの(高さ20cm以上)と小さいもの(高さ20cm未満)を用意して
小さいものに保温電球を引っかけ、
大きめのもので毛布や布などのカバーが保温電球に直接触れないようにすると
安全に使うことができますよ。
レンジでゆたぽん
リンク
プラスチックケースで保温時の補助として、
また移動中の保温にもおすすめです。
カイロと違って酸欠の心配がありません。
中がゲルになっており、
電子レンジで温めるタイプのゆたんぽです。
お湯を沸かすより手軽ですよね。
繰り返し使うことができます。
公式では7時間温かさが持続すると書いてありますが、
外気温にさらした状態では数時間で冷めてしまいます。
(本来ゆたんぽですので仕方ないですね)
<使う時の注意点>
・鳥さんにかじられないようにご注意ください。
・鳥さんが暑くなったら逃げられるように、プラスチックケースでの保温時は底ではなく横にそえるように使ってください。
ちなみに人間用としてもすごくおすすめです!
とり子自身も大学生のころからずっと愛用してます。
冬の間はずっとこれを抱えてます。
柔らかいのでフィットする感じが最高です。
レンジがあればずっと繰り返し使えます。
プラスチックケース
鳥さんの状態がとても悪いときは、保温効率がよく安静に過ごさせることができる看護用のお部屋としてプラスチックケースを使います。
体重測定や病院への移動など1つあるとなにかと役立ちます。
幅30.0×奥行19.5×高さ20.5cm
幅37.0×奥行22.0×高さ24.0cm
使い方に注意が必要な保温器具
防寒カバー(ビニール製)
ビニールは熱により有害物質が発生することがあります。
鳥さんは呼吸器が発達しているため、空気中の有害物質による影響を受けやすいです。
ビニールカバーが原因と推測される中毒事例も発生していますので、ご注意ください。
止まり木型ヒーター
商品の中には鳥さんがやけどするほど温度が高くなってしまう物もあったようです。
鳥さんは熱いはずなのに平気でやけどするまで乗っていたりします。保温器具を選ぶ飼い主さんが気をつけてあげましょう。
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