こんにちは、小鳥の獣医です。
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本記事では、鳥さんが太っているのか?痩せているのか?をチェックする方法をお伝えします。
鳥さんの体重を測定している飼い主さんは多いと思いますが、体重だけでなく、「胸の筋肉の付き具合」を触って確認できると、鳥さんの健康をさらに詳しく知ることができます。
本記事で、太っているのか痩せているのかを獣医師が診察時に触診でどのように確認しているのかお伝えします。
触り慣れれば、飼い主さんでも分かるようになると思いますので、ぜひ日頃からの健康チェックに取り入れてみてください。
太っている?痩せている?胸の筋肉を触って確認してみよう
鳥さんの太り具合、痩せ具合は胸部(むね)の骨と筋肉を触ることで確認できます。
愛鳥の健康チェックとして、飼い主さんもぜひ触ってみてください。
よくある勘違い
鳥さんに関するよくある勘違いとして、「羽を膨らませて大きく見えるから太っている」「おなかが出ているから太っている」とということをよく聞きます。
外見で大きく見えたり、おなかが出ていると、太っていると勘違いしてしまうのです。
鳥さんの見た目だけでは太っているのか痩せているのかは分かりません。
実は「調子が悪く痩せていた」、「お腹の中に水がたまっていた」、「卵ができて詰まっていた」なんてこともあります。
触る部分はここ!
触診は胸部(むね)の骨と筋肉を触って確認します。
鳥さんを捕まえないと触診はできませんので、日頃から健康チェックとして、鳥さんとの触れ合いを取り入れてみてください。
以下の写真でいう胸部(むね)の部分を触ります。
胸部(むね)には胸部全体に大きな骨(胸骨)とその左右に大きな筋肉(胸筋)が付いています。
胸の中央に胸骨の突起が触れ、その左右に胸筋があります。
骨のとがり具合と、胸筋の量で太っているか痩せているか評価します。
鳥さんは太ってくると胸筋が増え、痩せてくると胸筋が減ってきます。
筋肉の変化は劇的で1日でも量の変化が分かります。
胸筋の付き具合の評価方法
胸部(むね)の骨(胸骨)と左右の筋肉(胸筋)と触って、以下の図のように評価します。
胸を触って…
- 骨が分かりにくく筋肉がもりっとしていたら太っています。
- 筋肉がしっかりと付いていて、骨のとがりも確認できればちょうどよいです。
- 骨がとがっていて筋肉が薄ければ痩せすぎです。
触診と併せて体重を測定しよう
鳥さんの健康チェックとして、触診だけでなく、体重測定が重要です。
体重測定については、以下の記事を参考にしてください。
hatarakitakunai30.hatenablog.com
終わりに
愛鳥は太っている?痩せている?ちょうどよい?どうでしたか?
太っていたら場合、ダイエットが必要です。
かかりつけの動物病院で愛鳥の状態に合わせた具合的なダイエットプランを相談してみてください。
ごはんをしっかり食べているのに痩せている場合、日頃の飼い方(ごはんの量や内容など)に問題があるか、または病気が隠れている可能性があります。
一度、健康診断を受けた方が良いでしょう。
鳥さんが末永く健康で幸せに暮らせるように、日頃から健康チェックをこれからも続けてあげてくださいね。
最後までご覧いただきありがとうございました。
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