こんにちは、小鳥の獣医です。
鳥さんと飼い主さんの幸せにつながる情報を発信しています。
開院に伴い当ブログは引っ越しました↓
病院HP
郵送メガバクテリア検査
郵送遺伝子検査
オンライン相談
本記事では、「鳥さんの日光浴」についてお伝えします。
日光浴は鳥さんの健康につながります。
日光浴の必要性や日光浴の方法についてお伝えしますので、鳥飼いさんの参考にしていただけると幸いです。
日光浴のすすめ
鳥さんにとって日光浴は体の健康にも心の健康にも良いことです。
日光浴の必要性と方法についてお伝えします。
なぜ日光浴が必要なの?
日光浴の最も大切な目的は必要な栄養(ビタミンD3)を生成することですが、その他にも良い効果があります。
日光浴をすると体の中でビタミンD3が作られます。
ビタミンD3はカルシウムの調整に関わる栄養素で骨の健康につながります。
適切な栄養が取れていれば、毎日必須ではありませんが、日光浴は鳥さんのストレス発散や気分転換にもなります。
生活の質を良くするために、鳥さんが好んでいるようであれば適宜取り入れてあげましょう♪
日光浴の方法
日光浴はお外に出すのではなく、室内でさせてあげましょう。
お天気の良い日はできるだけ毎日、日光浴をさせてあげられると理想的です。
<日光浴の方法>
・室内で窓を開けて網戸は閉める
・時間は30分くらい
・日陰ができるように配置(暑くなった時の避難場所)
・日光浴中は常に人間が見守る
飼鳥の日光浴について研究されていないため、日光浴に適切な時間は正確には分かりませんが、30分くらいを推奨している先生が多いです。
また、日光浴は直射日光を浴びるようにさせてください。
ガラス越しでは意味がありません。
ガラス戸は開けて、万が一の事故を避けるため網戸は閉めて行いましょう。
気温、日差しの強さ、鳥さんの様子を見ながら、調整してあげてくださいね。
無理は禁物です。暑がっていたり寒がっていたら早めに切り上げましょう。
常に鳥さんの様子を見て適切な対応をしてあげてください。
日光浴時の注意点
日光浴の前に確認
・鳥さんの体調は良いか?
・気温は高すぎないか?
・日差しは強すぎないか?
鳥さんの体調が悪いときはやめましょう。
夏場は熱中症の危険が伴います。
比較的気温が低い午前中が良いですね。
陰になる部分を作ると鳥さんが自分で日差しを避けれられます。
日光浴時の事故について
しばしば日光浴時の事故が発生しています。
日光浴は必ずお家の中で行いましょう。
日光浴中は熱中症やカラス・猫等の動物に注意して、常に見守ってあげてください。
何かの拍子で扉が開いてしまったり、ケージの底が抜けてしまうことがあり得ます。
鳥さんは外に出てパニックになると、落ち着ける安全な場所まで一気に飛んで行ってしまいます。
普段呼んだら来てくれる子でも、パニック時はそうはいきません。
日光浴は必ず屋内で行いましょう。
屋外で日光浴をさせていたら、扉が開いてしまい迷子になってしまうというケースがよくあります。
また、カラスや猫に襲われ、悲惨な状態になった鳥さんを目の当たりにしたことがあります。
飼い主さんから、鳥さんがヘビに丸呑みにされたという事例を聞いたこともあります。
鳥かごの中にいても安心できません。
カラスや猫等の動物は鳥かごの中の鳥さんを死なせるほど攻撃することがあります。
怖い思いをして痛みに苦しみながら亡くなった事例に何度も遭遇しました。
日光浴は必ず屋内で行い、日光浴中は片時も鳥さんから目を離さないでください。
屋内であっても、カラスや猫等の動物は容易に網戸を開けて鳥さんを攻撃できます。
必ず常に目の届くような状態で日光浴をさせてあげてください。
日光浴をさせるのが難しい場合
太陽光での日光浴の替わりに「紫外線ライト」を使う方法があります。
爬虫類用の商品が販売されており、ビタミンDを作るという効果は達成できますが、お外の光や風や風景を感じることはできないため、実際の太陽光による日光浴の方が優れています。
日光浴の目的を考えてみてください。
質の良いペレットやビタミン剤を適切に取れていれば、ビタミンD3も十分摂取でき、理論上、日光浴は必須ではありません。
しかし、「一生、日の当たらない生活」を想像してみてください。
どうですか?
たまにはお日様を浴びたいと感じますよね。
できるだけ、自然光での日光浴をおすすめします。
頻繁に日光浴ができない場合はビタミンD3を食事で与えましょう
日光浴ができない場合、ビタミンD3が不足します。
ペレット(総合栄養諸侯)かビタミン剤(ネクトンなど)を適切に与えて、栄養が不足しないようにしてあげましょう。
まとめ
本記事では日光浴の必要性についてお伝えしました。
できれば毎日、ペレット等で栄養(ビタミンD3)がしっかり取れている場合でも、鳥さんの健康のために週に1回くらいは日光浴をさせてあげましょう。
最後までご覧いただきありがとうございました。
その他の記事は以下のリンクからご参照いただけます幸いです。
Twitterでも情報発信しています。